妊娠中毒症とは

妊娠中毒症とは正式には妊娠高血圧症候群(にんしんこうけつあつしょうこうぐん、英Pregnancy-induced hypertension)といい、主として妊娠後期に見られる高血圧と蛋白尿を主とする一連の疾患群の総称である。旧来より妊娠中毒症として知られている。妊娠中毒症は子宮動脈が何らかの要因によって収縮し、それによる昇圧物質が母体に分泌されることで高血圧が生じ一連の症状・所見を呈してくるという学説が広く受け入れられているが、エビデンスに基づいた定説は現段階ではない。



>> 楽天ショップ★妊娠中毒症の予防に役立つ商品をチェック★


妊娠中毒症の定義・分類

妊娠中毒症に関する日本産科婦人科学会の周産期委員会の定義・分類がある。妊娠中毒症は妊娠32週未満に発症するものを早発型、32週以後に発症するものを遅発型という。

妊娠中毒症の病態の基本は血管の攣縮である。血管の攣縮によって腎血流が低下すれば、高血圧、蛋白尿、浮腫をおこし、脳血管が攣縮すれば子癇を起こし、肝血管が攣縮すればHELLP症候群を生ずる。胎盤血流が低下すれば、IUGRや胎児ジストレスを起こすこととなる。

妊娠中毒症の治療

妊娠中毒症の治療の大前提は絶対安静をとることである。妊娠中毒症の発症予防のために食事療法を行うことも重要だ。

多くの降圧薬が妊婦では使えないため、妊娠中毒症の治療に関してはα−メチルドーパや塩酸ヒドララジン等の内服ないし点滴静注による降圧療法が主となる。

何はともあれ妊娠中毒症と診断された場合は、担当医の指示にしっかりと従い「絶対安静」を心がけるようにしてください。

Copyright © 2008-2009 妊娠中毒症ナビ〜妊娠中毒症のあれこれ〜

【プライバシーポリシー】当サイトは、サイト内の広告利用状況の集計のために、クッキー、ウェブ・ビーコンといった
汎用技術を用いています。取得したホスト情報などは広告利用状況の集計にのみ利用することをお約束いたします。